不動産を、徒然なるままに

現役不動産屋が名作マンションや不動産サービスの良し悪しを解説、分析します

アメリカでも囲い込みは健在

いや〜〜、びっくりしました。


不動産テックの最新情報を得ようと思って、本を読んだんですが、アメリカでも不動産の囲い込みは全然あるみたいですね。

 

MLS、いわゆる日本でいうレインズがアメリカでは解放されているのは知っていたのですが、それでも裏でこそこそ囲い込みしていると。

 

囲い込み専用のサービスまで生まれているらしいじゃないですか。

 

アメリカでも、MLSの開放には相当な一悶着があったみたいです。

 

・2005年-司法省が全米リアルター協会にMLSの解放を求めて訴えを起こす

 

・2006年-全米リアルター協会がMLS物件における掲載許諾の選択制を実施するが、司法省は不十分だと拒否

 

・2008年-全米リアルター協会はMLSの全面解放で司法省と合意。不動産業者以外でも、業務提携やデータの購入を通じて広範囲の物件情報を入手出来るようになった

 

さすがアメリカ。
司法省良くやった。

 

そんなアメリカでも囲い込みがあるっていう話ですが、日本は本当その比じゃないですよ。

 

本当に、囲い込みは消費者にとっては百害あって一利なし。

 

買主は、自分が信頼している不動産営業マンを通して家が買えない。
売主は、家が売れる金額が低くなる。

 

業界一位のスーモを運営するリクルートさんには、なんとかして欲しいものです。

それか不動産テックに期待するしかないか。

 

ダメ、囲い込み、ゼッタイ!