不動産を、徒然なるままに

現役不動産屋が名作マンションや不動産サービスの良し悪しを解説、分析します

賃貸業は不動産業としてかなり厳しい状況になっている

知り合いの不動産会社の営業マンと話していたのですが、かなり賃貸業は今厳しいことになっているみたいです。

 

だいたい賃貸の営業マンって、月のノルマが100万〜150万ぐらい。

平均的な仲介手数料(=1ヶ月分の賃料)は7〜12万ぐらいで、もし10万円だとすると、月に10〜15件契約しないといけない。

 

月15件はかなり厳しいですよね。

22営業日だとして、ほぼ毎日契約しないといけない。

 

実際には土日にご案内が集中するので、土日が月に8件あったとして、1日2件契約する必要があるわけです。

 

スーパー営業マンなら出来そうですが、ほとんどの営業マンはそこまでコンスタントに契約出来ない。

 

だから貸主から追加のインセンティブ手数料(=広告料)がもらえる物件を決めて売り上げを作る。

 

追加のインセンティブ手数料をもらえる物件になんとか誘導するみたいです。

 

賃貸の営業マンを責めることは簡単なのですが、やはり事業としてかなり厳しいですよね。

業界構造として厳しい。

 

高級賃貸に絞るとかしないと、厳しい。

地方の賃貸営業マンは、賃料が安い分、より厳しいんじゃないでしょうか。

 

契約書作成業務など、体力的にもかなり厳しいので、30代以上の賃貸営業マンは今はほぼいない、と教えてもらいました。

 

賃貸業界は、自動化やセルフ内見などの不動産テックサービスやシステムに変わっていくのかもしれないですね。