不動産を、徒然なるままに

現役不動産屋が名作マンションや不動産サービスの良し悪しを解説、分析します

不動産業界が儲かるというのは嘘?

他の業界の人と話していると「不動産売買は儲かって良いですね」と言われることがありますが、全くの誤解であるといい切れます。

 

その理由は大きく3点に集約されます。

 

1.顧客がリピートしない

これにつきます。

商売の基本は、リピートしてもらうこと。

良いサービスを提供して、サービスのファンになってもらい、リピートしてもらう。

リピートしてもらうと、広告費がかからないから、利益率が高くなる。

既存顧客が増えると、売上も予測しやすくなり、経営が安定する。

 

しかし不動産売買においては「一生で一番高い買物」がゆえに、全然リピートが発生しません。

常に、新規顧客を見つけないといないのです。

 

そうすると、毎月広告費がかかる、かかる。

経営は全く安定しない。

 

一時期羽振りが良い不動産会社がすぐに潰れるのは、これが原因です。

 

2.顧客が気まぐれ

不動産は人生で一番高い買い物です。

 

だから、よく分からない理由で顧客が「やっぱり買いません」ということが多いのです。

 

曰く「奥さんと喧嘩した」「なんとなく気が乗らない」「今は価格が高い」など「それを言っちゃあ、おしまいよ」と言うことが多々あります。

 

3.成功報酬システム

不動産売買の仲介手数料と言うのは、成功報酬です。

つまり、どれだけ働いても、成約にならなければお金にならないのです。

 

一回あたりの収入は確かに大きいですが、タダ働きの可能性が非常に高い仕事だと言えます。